街角にて

どこかの街の、誰かの物語。

デンジャラス・スモーキー

様々なスポーツから将来有望な中学生が集められて特別な訓練をするという。どういう経緯かはわからないけれど、僕は卓球界の代表として参加していた。会場となった中学校の格技場裏で何人かの参加者とこっそり喫煙していたのが問題になり訓練を外されそうになる。一緒にいたメンバーと何故か僕に目をかけてくれていた一人の指導者がかばってくれて僕だけその場にいなかったことになり残留。だけどそれから走り込みの間も帰宅後もポケットには煙草の箱が入ったままだった、ずっと残る罪悪感とともに。誰一人知り合いの登場しない今朝の夢の話。

寝ぼけ眼で夢の内容を反芻しながら、中学生の頃の出来事を思い出す。僕は新しい顧問と折り合いが悪くて事あるごとに揉めていた。ある時一週間ほど部活謹慎をくらい、やることもなく帰宅部の親友と学校近くの公園で暇をつぶしていた。親友が煙草を吸っていて(もちろん悪いことだけど当時はまだ世の中が煙草に対して寛容だった気がする)運悪く生活指導が通りかかった。僕がすぐに煙草を奪い取って隠したのでやり過ごせたのだけど、後日密かに憧れていた学校のマドンナ的女の子から「煙草吸ってるんでしょ?」と話しかけられて驚く。どうやら目撃されていたらしい。まさか彼女との初めての会話がそんな内容になるとは。それからたまに話をする程度には仲良くなれたけど、残念ながらそれ以上の進展はなかった。ちなみに僕がギターを始めるきっかけを作ったのはその子なのだけど、その話はまた別の機会に。