街角にて

どこかの街の、誰かの物語。

Mellow Melodious

海沿いの街で暮らしていた。ある日どこかの国のミサイルが近くの海に落ちて、その爆発で起きた高波に街は呑まれたけれど、誰も死ななかった。水浸しになった街を別れた奥さんと息子と3人で歩く。あまり詳しくは覚えてない、楽しかった気はする。目が覚めて僕は少し泣いた。

このところ別れた奥さんが夢によく出てきて、僕はまだ彼女のことが好きなんだろうな、と思う。彼女には心から幸せになってほしいと願っているけれどその時に自分以外の誰かが隣にいるのは嫌だとも思ってしまう。今更そんなことを伝えられるわけもなく伝える術もなく、時間だけが経ちすぎた。もうどうにもならないし、どうにかしようという気もない。結局僕自身が幸せになりたいだけ。