街角にて

どこかの街の、誰かの物語。

夜更かし少女のためのハードボイルド

捜査の長引いた殺人事件を解決した刑事は息子へのプレゼントを抱えて線路脇の道を歩いている。
電車が通る、同時に突然男がぶつかってくる。
電車とともに走り去る男、崩れ落ちる刑事の脇腹にはナイフが。
抱えていた袋から転がり落ちたおもちゃのパトカーのサイレンが鳴り響き、そのままエンドロール。

物心がついた頃に母親が深夜観ていたドラマを盗み見した記憶、すべての物語はハッピーエンドだと信じていたわたしには衝撃的だった。
わたしの物語のラストはどんなだろう。バッドエンドも悪くはないね。