街角にて

どこかの街の、誰かの物語。

孤独気取り

そこには懐かしい顔ぶれが並んで、彼らはみんな楽しげで。わたしもなんだか嬉しくて、とても心地よかった。夕べはそんな夢を見た。
夢の中でさんざんはしゃいだからか、目が醒めると寝汗でぐっしょり。さらに寝坊してしまった。
だけど職場の人たちはみんな優しくて、怒るどころか「疲れてるんじゃないの、大丈夫?」「体調崩しちゃう前に休みもらったほうがいいよ」何て気遣ってくれる。
なかなか職に恵まれないけど、今回は悪くないかもしれない。だけど、ここにも長くはいられない気がしてる。

やっぱりわたしにはむいてなかった、とか思うことが最近多い。もちろん働くこともだけど、それに限った話ではなくて。
わたしにはあなたのつらさがわからない?それはごもっとも。だって、わたしはいつだってわかってるふりをしているだけなんだから。
あなたにもわたしのつらさなんてわからないでしょう?別にわかってほしいとは思ってないけど。
ああ、でも一人だけいたな、全部わかりあえる気がした人が。彼女は今、何してるんだろう。

今日の帰りも人身事故があった。わたしやあなたが誰かのつらさを本当に理解してあげられるのなら、きっとそんなものは起こらないんじゃないのかな。
ダイヤの乱れた車内アナウンス、「ただいま前の電車が渋滞しているため、少々停車いたします」だって。渋滞してるのはきっと電車じゃない。